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ルオカラ今月の北欧コース「セリン家のクリスマスイブの食卓」

クリスマスシーズンのヘルシンキの街並み

フィンランドの人々にとってクリスマスは家族とのつながりや共有する時間を大切にする行事。この時期、人々は教会に赴き、家で厳かに過ごすことが多く、伝統を重んじる人々はクリスマス前から友人へクリスマスカードを贈ります。家族へはクリスマスイブに向けてクリスマスプレゼントを用意します。

友人へ送るメッセージカードは種類も豊富で選ぶのも楽しい♪

この時期にはスーパーマーケットでクリスマスまでの毎日を楽しみに過ごせる様々な種類のアドベントカレンダー、キャンディやチョコレートなど甘いお菓子が沢山販売されているのをよく見かけます。

最近ではスーパーマーケットによってはなんと9月頃から(!)クリスマスグッズがちらほら販売され、天気も曇りがちで暗く、気持ちも沈みがちな秋の始まりを払拭すべく、前向きにクリスマスへ心の準備をし始めます。

種類豊富なアドベントカレンダーの一つ

職場や仲の良い友人の間では「pikkujoulu(ピックヨウル)」という小さなお祝いのパーティを11月末からクリスマスまで毎週末に開催します!気のおけない友人たちと集い、たくさんお酒を飲んだり踊ったりして過ごします。

12月24日のクリスマスイブの晩には、家族や親戚で集い、共に食卓を囲んで沢山の贅沢な食べ物、飲み物をお腹がいっぱい満たされるまで楽しみます。

伝統的なクリスマス料理は地域や家庭にもよりますが、 kinkku(豚や七面鳥のハム)、 laatikko(オーブン料理)、 savukala(燻製魚料理) 、 joulutorttu(クリスマスタルト)、 piparkakku(ジンジャークッキー)、 riisipuuro(ミルク米粥) glögi(ホットワイン)などが一般的。

クリスマスは、フィンランド人にとって家族で過ごす大切な行事。親戚同士で集い、教会に足を運んで墓にロウソクを灯して故人に想いを馳せ、夜はクリスマスのご馳走を家族で囲みます。

家を電光で煌びやかに飾る家庭もありますが、伝統的な家庭ではあまり明るすぎる電光を好まず、キャンドルに火を灯し慎ましやかに、厳かに過ごします。

小さな子どものいる家庭では、子どもたちはサンタクロースの妖精 Joulutunttu(ヨウルトゥンットゥ )の帽子を被り、夕食後にサンタクロースがやってくるのを今か今かと待ちわびます。

ヨウルトゥンットゥの仕事はサンタクロースが配るプレゼントの準備をお手伝いすることと、クリスマスに向けて子どもたちの日頃の行いをしっかり見ること♪悪い行いをした子供に対し、まだ暖かい春夏の時期にすら「悪いことをしたら今年のクリスマスはプレゼントをもらえなくなるわよ! 」と叱る大人の姿は年中見られるようです(^^)

サンタクロースからプレゼントをもらえるのは子供だけではありません。ツリーの下には大人たちにも贈り物があり、皆が笑顔になれる瞬間。久しぶりに集まる親戚同士で深夜までおしゃべりをしたり、トランプやボードゲームをしたり。慎ましやかに過ごしつつも、賑やかな家族との団欒タイムです。

さて、フィンランドでクリスマスに食べる料理はご馳走と言っても基本的に味付けも作り方もとてもシンプル。 塩や胡椒を使い材料を混ぜてオーブンで焼くだけのメニューが多く、素材を活かして自然の恵みをそのまま味わうことが最大の喜びなのだそうです。

クリスマスの当日から前日にかけては、食べ過ぎた胃腸を落ち着かせるようにゆっくりと静かな時を過ごします。イブで食べ切ることができなかったご馳走の残りを食べて数日過ごす文化は、日本のおせち料理、お正月文化に近しいものを感じますね!

フィンランド人にとってクリスマスとは何よりも家族との繋がりや共有する時間を大切にする行事。日本では年末年始を家族で祝うのと同じように、家の中では各々厳かに伝統的なクリスマスを過ごす家庭が多いのです。

クリスマスイブを迎えるまでに、人々は家の中を明るくクリスマス仕様に飾ります。最も一般的なものは赤色のキャンドルやクリスマスツリー。天井の高さまである本物のモミの木を森の中から見繕って自分たちで切り倒し、家の中へ運び込んでくる家庭も!もちろん本物のモミの木を直接お店で購入することもできます。

デコレーションはキラキラと華やかな電光装飾をくくり付けたり、名前入りの手編みの靴下をぶら下げたりと家庭により様々ですが、クリスマスツリーが家の中にあるだけで部屋がパッと華やぎ、心が癒されますね。

クリスマスを代表するお菓子、ピパリカック (ジンジャークッキー) やヨウルトルットゥ(クリスマスタルト)を手作りすることも一般的です!

この時期のスーパーマーケットでは、子供たちでも簡単に作ることができる、解凍して焼くだけで完成する冷凍生地も販売しています。そのままでももちろん美味しいのですが、ジンジャークッキーをホットドリンクに浸してふやかして食べても最高!!ブルーチーズを乗せて食べるのはフィンランド流だとか。

ヨウルトルットゥは近年お惣菜のような甘くないものや、ジャムを変えたものや形状が異なるものなど、様々な形でアレンジ化されているメニューの一つ。伝統的なものは風車のような形に形成され、甘酸っぱいプルーンジャムをタルト生地の真ん中に乗せて焼き上げます。

セリン家のクリスマスイブの食卓

さて、Keitto内にある北欧ファミリーレストラン「Keitto Ruokala(ケイットルオカラ)」では、フィンランドに住むある一家のクリスマスイブをストーリー仕立てにして北欧コースを作りました♪

本コースでは、素材を活かし自然の恵みを味わうフィンランドならではの伝統的なイブの食卓を再現しました。
Keittoだけの特別なクリスマスディナーをぜひご堪能ください。

今月の北欧コース「セリン家のクリスマスイブの食卓」お一人様2,800円

【アミューズ】根菜のスモーブロー仕立て ビーツのJoulutorttu(ヨウルトルットゥ)を添えて

フィンランドの冬の寒く厳しい環境下でも育つ優秀な食材として重宝されている根菜。北欧の定番オープンサンド・スモーブローをイメージし、そんな3種の根菜をパンに見立てニシンやホタテ、エビ、リンゴサラダなどいろどり良く仕上げました。クリスマスを代表するパイ・ヨウルトルットゥには近年お惣菜風の甘くないアレンジ版も登場。本コースでクリスマスらしい赤が美しいビーツをトッピングしています。

【オードブル】Karjaranpaisti(カルヤランパイスティ)牛ほほ肉と野菜の赤ワイン煮込み

フィンランドのカリヤラ地方発祥の牛肉と野菜を煮込んだ伝統的な家庭料理。現在ではほとんどロシア領になっていますが、そのおいしさと作りやすさから全土で親しまれています。素材の味わいと出汁を楽しむシンプルなこの料理、セリン家では赤ワインも加えて風味豊かに仕上げます。低温でじっくり煮込んだ柔らかなお肉はほっとする素朴な味わいです。

【魚料理】ディルマリネしたサーモンのロティ オニオンソース

海に面したフィンランドには18万もの湖があります。昔から魚が手に入りやすく祝祭の料理にも用いられ中でもサーモンは貴重で特別な魚として、塩漬けにして常備されていました。本コースでは2種のサーモンにスープ仕立てのオニオンソースを合わせました。ロールストランドの代表作・モナミがの美しいピンクをさらに引き立てます。

【肉料理】Joulukinkku(ヨウルキンック)豚ロースハム マスタードとクラッカーのアクセント 

キリスト教が広まりクリスマス文化が根付く前、秋の収穫祭でごちそうとして食べられていた豚のハム。現代ではフィンランドで最も代表的な家庭のクリスマス料理として親しまれています。塩漬けにした豚ロースを低温でじっくり焼き、マスタードと砕いたクラッカーをまぶしてまた焼いて・・・こうして出来上がるセリン家に伝わる味を、アラビアのパラティッシでご提供いたします。フォンドボーをベースの薫り高いソースでご堪能ください。

【デザート】Riisipuuro(リーシプーロ)のPiparkakku(ピパルカック)添え

たっぷりごちそうを楽しんだイブの翌日。クリスマスの朝は Riisipuuro(リーシプーロ)で始まります。フルーツのソースでいただくやさしくなめらかな味わいのミルク粥で中に渋皮を剥いた白いアーモンドを隠す習慣があり、当たった人は願い事が叶うと言われています。そこに添えられるPiparkakku(ピパルカック)はシナモンとクローブが香るジンジャークッキー。フィンランドの人々はこのクッキーの香りでクリスマスの訪れを感じるそうです。

【食後のドリンク】北欧コーヒーor 紅茶

Keitto Ruokala(ケイット ルオカラ)

営業時間 11:00~21:00(ラストオーダー お食事20:00 ドリンク20:30)

火曜定休

TEL:072-300-2680

※安心してお食事・憩いの時間をお楽しみいただくため、新型コロナウィルス感染予防に向けて様々な取組みを実施しております。

壁、ドア、テーブル、イスなど、店内すべてに抗ウィルス加工をしており、万が一ウィルスが付着しても60秒後に消滅いたします。 

※無光触媒コーティング「SKYBE-783」