人気ブログ「スオミの旦那と一生一笑」のあおいさんとあれちゃんはフィンランド在住のご夫婦で、北欧で暮らす日常を4コマ漫画で楽しく紹介したり、フィンランドの旅行・観光情報を発信されています。
この度、北欧の文化発信をしている北欧コミュニティーレストラン「Keitto Ruokala(通称ルオカラ)」では、あおいさん&あれちゃんご夫妻のフィンランドの夏暮らしについてお聞きし、それをなんとコース料理に仕立てました!!
コースの内容は最後にご紹介するとして、今回はあおいさん&あれちゃんご夫妻から伺った、夏だからこそ!のフィンランドの魅力をお伝えするとともに、美しい写真もご紹介いたします。これを読めば、フィンランドに旅行した気分になれるかも!?
フィンランドの快適な夏
フィンランド旅行と言えば、サンタクロースやオーロラなど冬のイメージが強いでしょう。しかしそんな方にこそ、フィンランドの夏を一度体験したら、虜になること間違いなし!
夏の虜になる理由はまず、夜まで明るい白夜です。フィンランドの冬は日照時間が大変短く、暗くて寒い日々を過ごさなければなりません。ですから、毎日太陽に照らされながらあたたかく過ごせる夏は、フィンランドで暮らす人々にとって大切です。
レストランやカフェでは、屋内よりテラス席がいつも満席。少し風の吹く肌寒い日だって、わざわざブランケットを膝にかけて外に座りたくなる人がいます。私も、お天気がいい日は「外に出ておかないと!」と、もったいない精神が発動。
仕事の休憩時間はアイスクリームを買いに出かけ、外のベンチに座って食べることも。というのも、8月中旬あたりからは徐々に涼しい日が増え、夏の終わりを感じるからです。今のうちに夏を味わっておかなきゃ!という焦りの表れです。ちなみに8月の気温は25度を超えない日の方が多く、とっても居心地がいいですよ。
さて、私たちは昨年夏に子供が産まれてから暮らしが変わり、夏はいつもより家を出る機会が増えました。例えば、息子のお昼寝のためにベビーカーで森へ散歩に行ったり、少し遠くの中心地や可愛い隣町へお出かけへ。実は、お母さんにやさしい国でも知られるフィンランドでは、ベビーカーを持って市バスへ乗車すると、子供はもちろん保護者も無料になります。
ベビーカーはたたまずにそのまま乗せられるため、バスさえあればどこへでも気軽に出かけられます。家のすぐそばで、白樺の並ぶ涼しい森の中を歩きまわる日もあれば、ベビーカーでこどもを寝かしつけた後にカフェで一休みすることも。街の中心地では、同じように過ごしているお母さんやお父さんをよく見かけますよ。
ベビーカーで近所の森をお散歩したり国立公園の森を歩いたり 街へ行った時は川沿いのカフェで散歩中に一休み トゥルクの市バスの中の様子です。バスから降車するときはこのベビーカーマークのボタンを押して運転手に降りることを知らせます。
バス停に着くと、出口を傾けてくれるのでベビーカーでも降りやすく安心です
地元の人が楽しむ、夏の暮らし
さて、夏のトゥルクでは大聖堂前のアウラ川沿いにたくさんの人が集まります。ベンチに座って本を読んでいる人もいれば、寝転がって日向ぼっこをしたり、友達と集まってお喋りを楽しむ様子が毎日見られるのです。
この川沿いは、市立図書館やおしゃれなレストラン、美術館などが連なり、観光名所としても知られる通りですが、ここで暮らす人にとっては、夏は自然と腰を下ろしたくなるローカルスポットです。
大聖堂 アウラ川
川沿いをお散歩していると、友人や散歩中のママ友に偶然出会うことも多く、「そこでコーヒーでも買って一緒に喋らない?」と誘われて川沿いのベンチに座り、夏風にあたりながらカハヴィタウコ(コーヒーブレイク)を楽しんだり、アイスクリームを頬張ります。地元の人はこうしていつもの場所で夏を楽しんでいます。
また、アウラ川を中心に開催される街のイベントも見逃せません。夏の間はここにたくさんの屋台が立ち並び、さまざまなマーケットイベントや釣り大会などで賑わいます。中でも私が最も気に入っているイベントは、毎年7月上旬頃に開かれる「中世時代マーケット」です。中世時代を思わせる独特の屋台が軒を連ね、まるでタイムスリップしたような雰囲気が漂う、特別なお祭りです。
中世マーケットの屋台 イベントで食べるお食事
夏のランチやカフェは友人と集まって、テラス席で
夏に中心地でご飯を食べようとなると、まず向かうのは夏の期間だけオープンされる大聖堂前のテラスです。ここは、トゥルクの人気レストランやBARが屋台を構える地元住民にも人気のスポット。
大聖堂前の石畳の広場にはたくさんのテラス席が設けられ、さらにアウラ川沿いの芝生にはマットと木箱が並び、可愛い夏の北欧テラスが広がります。ここで友人たちと集まって、バーガーやタコスを味わったり、夏のドリンクで乾杯するのが毎年恒例です。
また、食後のデザートも甘党の私は決して忘れません。夏の定番は、川沿いに腰掛けて味わうアイスクリームですが、ケーキが大好物な私は、トゥルクの隠れ家的カフェとして知られる場所に夏の間は何度も通いがち。都会の中にポツンと現れる木造の可愛いお家は、実は18世紀に建てられたもの。ここの自慢は美味しい自家製のケーキと、広々としたキュートなテラス席。フィンランドの夏の定番パブロバ(メレンゲケーキ)がたまりません!
トゥルクの隠れ家的カフェ「Cafe qwensel」 2017年の8月でかなり昔のものですが、二人が写っていたのでこれにしました(笑)
家族と楽しむ、夏の終わり
さあ、夏が終わってしまう前に、家族や友達と一緒に楽しめることは他にもたくさんあります。気温が高い日は「今日がいよいよ最後の夏かもしれない!」と言って、仕事のあとにビーチへ駆け込んだり、公衆サウナへ行くことも。8月は毎日天気予報と睨めっこして、夏の最後を追いかけるのです。
ビーチで夜のピクニック 義実家のお庭でバーベキューして夏の食事を楽しむ
また休日は義実家で義父母と一緒に過ごし、お庭で大きなソーセージを焼く北欧スタイルのBBQや、モルックやペタンクなどで遊ぶこともあります。私がこの時期とくに楽しみにしているのは、義母の手作りデザート。8月はブルーベリー摘みが盛んに行われますが、義母は自分で摘んだブルーベリーで自慢のパイやケーキを焼き、私に「フィンランドの夏の味」を教えてくれるのです。
モルック
さいごに…
今回は、在住トゥルクを中心にローカルを楽しむ夏の暮らし方を紹介しました。夏といえば、ハイキングや釣り、サマーハウス暮らしのために、都会を離れて自然の中でバカンスを楽しむ人の多いフィンランドですが、実はこのように、街の中にも夏を味わえる魅力や遊びがたくさんあふれています。これを機に、フィンランドの夏旅行にも興味を持っていただければ幸いです。いつか機会があれば、ぜひフィンランドの夏を味わいに来てくださいね!
8/1~8/31の限定コラボメニュー!北欧コース 「スオミの旦那と一生一笑」あおいさんとあれちゃんの、フィンランドの”ローカル”を楽しむ夏暮らし
あおいさん、とっても素敵なフィンランドでの夏の楽しみ方を教えて下さりありがとうございました!
さて、そんなあおいさんのお話をお聞きし、ルオカラスタッフは料理作りに勤しみました♪
▼できたお料理がこちら!
【前菜】卵トッピング付きのカレリアンピーラッカ グラーヴィロヒ&ルイスレイパのクリームチーズのせ
カレリアンピーラッカはライ麦粉のチュイルでミルク粥を包み、オリジナルKeitto Leipaのルイスレイパには自家製サーモンの塩漬けと黒糖風味のクリームチーズを乗せました。
【スープ料理】ロヒケイット~オールスパイス香る 焼きサーモンを添えて~
玉ねぎ、にんじん、じゃがいもの香味野菜とアスパラガスのクリームスープに、香り豊かに焼き上げたサーモンを浮かべました。栄養満点のスープです。
【メイン】ローストビーフ ミキイロウスタケのクリームソース
牛肩ロース肉で仕込んだローストビーフを、フィンランドでよく採れる黄色のキノコSuppilovahvero(ミキイロウスタケ)のクリームソースでお召し上がりください。深みのある香りと味わいのクリームソースが食欲をかきたてます。
【デザート】チーズケーキのブルーベリーソース添え
ホワイトチョコレートを纏わせた自家製チーズケーキにブルーベリーソースを添えました。ホワイトチョコの甘みと、濃厚なチーズケーキの酸味が絶妙な味わい。それぞれ別々に食べるのもオススメですが、チーズケーキにブルーベリーや瀬戸内レモンシャーベットを合わせると、より爽やかな風味が楽しめます。
※写真はイメージです。仕入れ状況によりメニューが変更になる可能性があります
以上、ひと皿目からデザートまで北欧の歳時記にまつわるストーリー仕立てのコースは食後のドリンク付きでお一人さま2800円(税込み)です。
8月の限定メニューとなりますので、お見逃しなく!
【Keitto Ruokala(ケイットルオカラ)】
営業時間 11:00~21:00(お食事L.O 20:00 ドリンクL.O20:30)
※政府の緊急事態宣言等の勧告により、営業時間が変更になる場合がございます
定休日 毎週火曜日
TEL 072-300-2680