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ノルウェーの2月の暮らし

2月も北欧ファミリーレストラン「Keitto Ruokala(ケイットルオカラ)」では、北欧に住む人から暮らしぶりを伺ってコースに仕立てました。2月のテーマはノルウェー。メニューのご紹介のその前に、盛りだくさんなノルウェーの2月の行事をお話しましょう。

2月6日はサーミ人の日

ラップランド地方(ノルウェー、スウェーデン、フィンランドの北部とロシアのコラ半島)には先住民族・サーミの人々が暮らしていました。その歴史は古く1万年以上から続くと言われています。現在ではその文化を継承する試みも活発になっており、毎年2月6日は「samenes nasjonaldag=サーミ人のナショナルデー」として、各国でサーミの国旗を掲げます。保育園や学校では、サーミのお話や歌を聞いたり、ビードス(Bidos)というサーミ人がお祝いの時に食べるトナカイの煮込み料理を食べたりします。

2月の第2日曜日は母の日

他国と異なりノルウェーの母の日は2月(ちなみに父の日は、11月の第2日曜日)。2月になった理由は、アメリカの文化に倣って導入することになったのですが、5月はすでに記念日が多かったから、とのことです。(え、そんな理由・・!)

誕生日と同様、ベッドに朝食を運んでお祝いしたり、花やケーキ、カードをプレゼントします。ケーキは、チョコレートケーキやマジパンケーキをよく見かけます。朝食にはパンケーキやオムレツなど簡単な子どもができる料理を作ったり、手の込んだ特別な夕食を用意することもあります。

2月14日 バレンタインデー(alle hjerters dag:すべてのハートの日や Kjærlighetens dag:恋人の日ともいいます)

恋人同士でプレゼントを贈り合います。しかし日本のように女性から男性へだけではなく、義理チョコや友チョコもありません。チョコレートひとつからスパで1日ゆっくり過ごすなど、恋人達の価値観によって変わります。

ちなみに、日本の文化を知っていてビジネス等でバレンタインの日に日本人に会う場合は、義理チョコを送ることもあるようです。ソールバルグ元首相が安倍元首相をバレンタインデーに訪日した際、ノルウェーのクラフトチョコレートを送ったことが少し話題になりました。

冬休み

地域によって日程が異なりますが、2022年のオスロの冬休みは、2月21~25日。日本の冬休みは年末年始をさしますが、ノルウェーではクリスマスから年末年始にかけての休みをクリスマス休み、2月の休みを冬休みと呼びます。この冬休みには、スキー旅行に行く家族が多いです!

ヨーロッパ最北の岬ノールカップ

2月27日 カーニバル(fastelavn:ファステラヴン)

イースターの49日前の日曜日が「ファステラヴンの日」と呼ばれ、毎年移動します。「断食の前夜」という意味で、断食が始まる3日前をさします。ノルウェーは信仰心が強い人が少ないため、実際は”ファステラヴン・ボッレというパンを食べる日”となっています。スウェーデンの「セムラ」やフィンランドの「ラスキアイスプッラ」と同じようなお菓子ですが、国によって材料や作り方が若干異なるようです。

冬休みの過ごし方

ウィンタースポーツはノルウェーの国民的スポーツ!2月はほとんどの地域は雪に覆われているため、ノルウェー人にとって最も楽しい季節の1つでもあります。そもそもスキーの語源はノルウェー語のシー(ski)で、木の板という意味なんです。

ウィンタースポーツの中でもクロスカントリーが人気で、こんな言葉があります。

「ノルウェー人はスキー板をはいて生まれてくる」(nordmenn er født med ski på beina)

ノルウェー語や文化を勉強していると必ず聞くフレーズで、”ノルウェー人はクロスカントリーが得意だ”という意味。レンタルするより自分で買う方がお得なため、冬になると老若男女問わず自前のスキー板をもってバスや電車に乗る人をよく見かけます。

クロスカントリー用の溝を掘って調えられた無料のコースが首都オスロ市内にさえいくつもあり、ソグンスヴァン湖もその一つ。

無料のコースと化す冬の湖(首都オスロのソグンスヴァン湖)

クロスカントリーをすることを、ノルウェー語ではゴー・ポ・シー(gå på ski)といいますが、ただクロスカントリーをすることだけを意味せず、休憩時間に焚火をしながら食事したりゆったりと過ごすことも含まれます。

よく食べるのは、焚火でソーセージやマシュマロを焼いたり、トゥール・マート(turmat)と呼ばれるアウトドア用のドライフーズです。下の写真のように、スキー場では雪が溶けた焚火の跡がよくあります。

ノルマン家の母の日、ナショナルデーの食卓

北欧ファミリーレストラン「Keitto Ruokala(ケイットルオカラ)」では、ノルウェーのオスロに住むノルマン家の2月のとある1日をメニューに仕立てました。なんと!メインには、日本では入手が難しい「トナカイ肉」をお召し上がりいただけますよ♪

ルオカラ2月の北欧コース「ノルマン家の母の日、ナショナルデーの食卓」(2,800円)

ノルウェーのオスロに済むノルマン家にとって2月は少し特別です。
ノルマン家のお母さんの祖先はサーミ人であり、また2月の第2日曜はノルウェーでは母の日のため、この時期に家族で集まってお祝いのディナーを楽しむのが恒例となっています。
家族と過ごす時間を大切に、その文化や歴史を紡いでいくことに喜びを感じるひと時です。
そんな一家に伝わる味を再現したルオカラならではのコースをご堪能ください。

【アミューズ】旬野菜の収穫サラダ ブルーノストのライ麦パンを添えて

【アラカルト】サーモンとジャガイモのガレット サワークリームソース ~赤野菜のピクルスと共に~

【肉料理】ビードス ~トナカイとミートボールの香味野菜煮込み~

【デザート】ファステラヴン・ボッレと、オレンジとミルクのパンナコッタ 

【食後のお飲み物】北欧のコーヒーまたは紅茶

◎ご予約は、ケイットルオカラまでお電話をお願いいたします。

【Keitto Ruokala(ケイットルオカラ)】

おいしさと心地よさにこだわった北欧ファミリーレストラン
季節の恵みを活かした北欧の日常の味をランチやカフェ、ディナーでお届け。現地レポートを参考にした歳時記や食文化にまつわるストーリー仕立てのコースは北欧好きな方におすすめです。
憩いながら、つながり、そこから知識や経験が高まるそんなコミュニティーレストラン。
もうひとつの居場所のような心地良さをご提供します。

所在地:〒574-0011 大阪府大東市北条3丁目1−1
営業時間:11:00~21:00 L.O20:00(ドリンク20:30) ※まん延防止等重点措置のため2/20まで20時閉店となります
定休日:火曜定休
TEL:072-300-2680