北欧レストラン「Keitto Ruokala（ケイットルオカラ）」では、毎月北欧各国の歳時記や暮らしぶりのお話を現地在住の方から伺って、北欧好きの方にも北欧初心者の方にも楽しんでいただける「北欧コース」をご提供しています。

4/21～5/20のテーマは、春の訪れを祝うスウェーデンの伝統行事「ヴァルボリ」。

今回は、スウェーデンのリンシェーピングというストックホルムから南に電車で1時間半ほどの都市に住む、リィエダールさんにお話をお伺いしました。

古代から5月1日に行われていた春祭りの前日、魔女が集まって悪魔を呼び寄せると言われていました。
そのため人々は火を焚き、大きな音を立てて魔女や悪魔を追い払っていたそう。
各地の広場では今も高く積み上げられたかがり火が焚かれ、神父さんの演説、歌やオーケストラの演奏などが催されます。
アイスクリームやポップコーンを片手に幻想的な炎を見つめるのが定番。
こうして自然や季節の移り変わりを愛でて慈しむのは、長い冬を終えた北欧の人々にとってとても嬉しいことなのです。

そんなヴァルボリの日、リィエダール家の1日は庭での朝食から始まります。
湖に散歩に出かけて暖かな日差しの下でのんびりと過ごします。
夕方のお祭りに参加した後は待ちに待ったバーベキュー。
庭のコンロで思い思いに好きな食材を焼き、家族や友人と語らいながら食卓を囲む楽しい時間です。
夏はそれだけ十分と幸せと人々はよく口にします。
20時頃まで明るいこの時期、外で過ごせるひとときを存分に味わいます。

そんな、スウェーデンのリィエダール家のヴァルボリの1日をお話に仕立てた北欧コースを、北欧レストラン「ケイットルオカラ」にて4/21～5/20までご提供いたします。

今だけの特別なコースをぜひお楽しみください！

スウェーデン・リィエダール家のヴァルボリ～春を祝い、夏へ向かう季節を謳歌する～

【アミューズ】春の芽吹き

待ち遠しかった春が訪れると一気に初夏に向かうスウェーデンでは、人々の心も軽やかに。
草花で地面が覆われ始める芽吹きの季節を山菜のコシアブラとウルイで表現しました。
新ごぼうとれんこんのフリットときのこソテー、切り株に見立てた北欧料理・ヤンソンの誘惑を添えて。

【オードブル】鰆のマリネと彩り野菜

服は半袖になり一気に夏気分。早朝から明るく、目覚めから晴れやかな気分です。
シンプルなittallaのティーマには旬の鰆の爽やかなマリネと色とりどりの季節野菜を。
リィエダール家の庭での朝食をイメージし、カラダにやさしく目にも鮮やかなひと皿に仕上げました。

【魚料理】ノルウェー産カレイのロースト　新玉ねぎのポタージュ仕立て

この時期は散歩をしたり、湖のほとりや芝生でのんびり過ごすのが大好きなスウェーデンの人々。
豊かな自然や温かな日差しを存分に楽しみたいという気持ちの表れです。
そんな北欧でよく食べられるカレイのローストに合わせたのは、季節の恵み・新玉ねぎ。
甘みを存分に引き出したグラチネとなめらかなポタージュと共にご堪能ください。

【肉料理】豚フィレのベーコンロール　デンマークソーセージと北欧チーズのピンチョスと共に

ヴァルボリ当日の夕方は近くの広場へ。人々は春の歌を歌いこれからの初夏の到来を喜びます。
家族で眺める美しいかがり火は子供たちの記憶にも残る特別なものです。
そんな夜のお愉しみは庭でのバーベキュー。どんな夏を過ごそうかと家族で語らう楽しいひとときです。
この時間でもまだ明るい北欧の空に見立てた ARABIA 24hに盛り付け、コールドソースで爽やかに。

【デザート】リイェダール家のお花畑のヌガーグラッセ

日差しが温かくなるこの季節、ガーデニングをはじめる方が増えます。
リィエダール家のお母さんもそのひとり。憩いの場をどんな花で彩ろうかと思いを膨らませます。
家族の笑顔と季節のお花でいっぱいの彩り豊かな庭をイメージした
ブルーベリー、レモンピールナッツをキャラメリゼしたひんやりスイーツです。
北欧コーヒーまたは紅茶と一緒にどうぞ。