ノルウェーで子育て 乳幼児健診と予防接種
今回はノルウェーの乳幼児健診について紹介します。
以前、ノルウェーの子育て~妊娠編~でも登場した
Helsestasjon(ヘルセスタション;保健センター)で乳幼児健診が受けられます。
オスロ市の場合、予防接種も保健センターで受けられます。
市によっては、予防接種は別の施設でという場合もあります。
まず、保健センターで健診を受けるためには、子どもが産まれた時、
またはオスロに引っ越してきた時に、地区の保健センターに連絡をいれます。
該当の地区がわからない場合は、オスロコミューネのホームページで住所から検索することができます。

オスロコミューネのホームページ
オスロでの乳幼児健診の頻度と内容は?
生後7~10日:保健師の自宅訪問
4週:保健師・理学療法士のグループ健診
6週:医師・保健師の個別健診、予防接種(ロタウイルス)
3カ月:保健師の個別健診、予防接種(6種混合、小児肺炎球菌、ロタウイルス)
4カ月:保健師・理学療法士のグループ健診
5カ月:保健師の個別健診、予防接種(6種混合、小児肺炎球菌)
6カ月:医師・保健師の個別健診
8カ月:保健師の個別健診、任意のグループ健診
10カ月:保健師の個別健診、任意のグループ健診
12カ月:医師・保健師の個別健診、予防接種(6種混合、小児肺炎球菌)
15カ月:保健師の個別健診、予防接種(MMR)
17~18カ月:保健師のグループ健診
2歳:医師・保健師の個別健診
4歳:医師・保健師の個別健診

最初に配布されるパンフレット
ノルウェーの場合、母子健康手帳はないので、
最初の家庭訪問で予防接種や食事、安全についてのパンフレットを渡されます。
書き込みができる成長目安の冊子や、身長・体重・予防接種を受けた日を記載していく予約表があり、
この2つが母子健康手帳代わりになっています。
この初回の家庭訪問で担当になった保健師が、今後ずっと変わらず担当してくれます。
保健師の携帯番号を教えてもらえるので、何かあれば、すぐ連絡できる体制が整っています。
個別健診が基本で、健診はその保健師のオフィスで行われるので、
健診時に毎回次回の予約をしていきます。
医師は毎回変わるため、保健師が予約してくれます。
予約の前日になれば、SMSで連絡がきます。
一度の健診時間は30分で、特に質問がなければ、10分ほどで終わります。
健診では頭囲の測定、月齢に応じた動きができるか等を確認されます。
残った時間はこちらからの質問タイムです。
予防接種があれば、質問が終わった後にしてくれます。
予防接種後は、20分待合スペースで待機し、異常がなければそのまま帰宅できます。

母子健康手帳変わりの予約表と冊子
体重測定できる自由な待合スペース
保健師のオフィスで健診は受けますが、待合スペースに体重計と身長測定器が置かれており、
時間になって保健師が呼びに来るまで、体重測定を終わらせて待ちます。
身長測定も自分でできますが、赤ちゃんが動き、
一人ではきちんと測定できないため、私は毎回保健師と一緒に測りました。
日本も同じかもしれませんが、健診時は裸に新しいオムツをはかせた状態で行われます。
寒いためブランケットなどで覆うことは可能です。

体重測定は自分で
私は、健診がない時もよく体重測定をしに行きました。
というのも、日本のように育児グッズのレンタルが盛んではないので、
家で体重を測ることができなかったからです。
私が利用していた保健センターは、毎日開放されていましたが、
場所によっては、開放日が決まっている場合もあります。

待合スペース
待合スペースには、おもちゃがあるので自由に遊ぶことができます。
月齢がバラバラなため、「何歳ですか?」という質問から会話が始まり、世間話をすることが多いです。
ノルウェーでは、パパしか取れない育休期間があるので、パパが健診に連れてくることも珍しくありません。
ノルウェーの乳児検診は、予防接種のスケジュールもあらかじめ決められていたり、
健診も個別になっていたり、保健師から厳しい言葉を受けることもないので、
ストレスを感じることはほぼありません。
【この記事を書いたノースの仲間たち】

<エリー>
大学でスウェーデン語を専攻。 そこで出会った夫と現在ノルウェーで駐在生活を送る一児の母。