マッティ・ピックヤムサさん、アンッティ・エルヴァスティさん講師!「Cup of Therapy」@マルカさん
ノースオブジェクトでは、北欧について楽しく学ぶ社内勉強会「オッピミサイカ」を開催しています。
北欧の人々のライフスタイルをヒントに、子育てママ、ファミリーに「手に届く豊かな暮らし」を提案するノースオブジェクトにとって、北欧の豊かさや考え方、文化を学ぶことはとても重要だと考えるからです。
オッピミサイカとは、フィンランド語で「学びの時間」という意味。
普段業務で直接は関わらない人同士がこの勉強会に参加し、一緒に学び考えワークなどをすることで、
部署を超えた横の繋がりも持てるとても良い機会だと思っています!
今回のオッピミサイカは課外授業!
関西での北欧雑貨店、北欧カフェといえばこのお店!
神戸のマルカさんでお二人のフィンランド人によるワークショップを
ノースオブジェクトのために開催していただきました。
講師として参加いただいたのは、
アーティストのマッティ・ピックヤムサさんと心理療法士のアンッティ・エルヴァスティさん。
マッティさんはマリメッコやカウニステのテキスタイルデザイナーとしても活躍されています。
まずは、お二人が書かれた『Cup of Therapy だいじょうぶ。』を見ながら
30分ほどお話をしていただきました。
フィンランドで診療所を運営され、学校でセラピーを行われることもあるそうですが、
そこで患者さんから実際に寄せられる悩みや相談をアンッティさんが聞き、
マッティさんが絵に起こします。
イラストがなぜ動物なのかというと、患者さんたちの悩みは深刻で、
これを人間の絵にしてしまうとかなり暗い雰囲気になるので、
動物たちを使うことにしたそうです。
マッティさんが描かれるイラストには、応援や励まし、
そして時にはユーモアも込められたとてもキュートでユニークなもの。
たとえばライオンやくまは、一般的に知られた強い雰囲気ではなく、弱くて神経質。
それは、みんなが必ずしも見た目どおりとは限らないし、
他人の印象に基づいて自分を演じなくてもいい。
「あなたはあなたのままでいい」と絵を通じて語りかけてくれます。
SNSが発達した今、他人の投稿を見て
ついその人や彼らの生活をうらやましがったり、自分の現状と比べて焦ったりしがちですが、
「彼らだって必死かもしれないし、人生は誰かと比べるものではないのです」
というアンッティさんの言葉はとても印象深いものでした。
カップ1杯のセラピー ”Cup of Therapy"
お話を聞いた後は、マッティさんが私たち参加者ひとりひとりのために
パワーの出る動物を描いてくださいました。
「自分を動物に喩えるとなにか?」「それを選んだのはなぜか」
というようなことをアンッティさんとお話して、
ものの5分ほどでイラストは完成します。
今まで自分を動物に喩えるなんて考えたことなかったのですが、
できたものを見ると、どの人も
「あー、分かる分かる!雰囲気が出ている!」
と思えるイラストばかりでした。
イラストだけでなく、メッセージも添えてくださり、
優しいタッチの絵と相まって本当にパワーをもらえるようです!
1枚1枚皆さんの絵とメッセージが出来上がる度に、ドキドキワクワク。
絵とメッセージを受け取った後の皆さんの目がキラキラとしていたのが印象的です。
関西の北欧好きなら誰もが知るマルカさんも、相変わらず素敵な空間でした。
ヴィンテージの北欧雑貨に囲まれながらフィンランドからのお二人のワークショップが受けられて、
なんとも贅沢でほっこりと心あたたまる週末を過ごすことができました。
<講師紹介>
Matti Pikkujämsä(マッティ・ピックヤムサ/1976年生まれ)
雑誌・絵本へのイラストレーターとしてだけでなく、
テキスタイルデザイナーとしても活躍する有名なアーティスト。
2000年以降、Marimekko, Kauniste, Lapuan Kankurit, Samujiなどのパターンデザインを手掛け、
20種類以上の絵本をデザインしている。
「The State Prize for Illustrations 2015」も受賞。
Antti Ervasti(アンッティ・エルヴァスティ/1975年生まれ)
ヘルシンキで個人開業している心理療法士。
精神的健康や幸福とはという幅広いテーマと、カップルセラピー・ファミリーセラピー、
そして性教育、講演や研修など、活動は多岐にわたる。
フィンランドだけでなく海外でも活躍の幅を広げている。