スウェーデンの3月は,マイナス温度の日々が続き、まだまだコートが手放せない季節。
しかし、日の入り時間も17時台と少しずつ遅くなり太陽が顔を出す時間が増え、
春の足音がもうそこまで近づいているのを肌で感じる頃です。
そして長く厳しい冬が終わりを迎え、春の訪れを告げるかのようにやってくるのが『イースター』
イースターはスウェーデン語で「PÅSK(ポスク)」といい、クリスマスや夏至祭と並ぶ最も重要な年中行事の一つ。
ストックホルムのアパートメントに暮らすヨハンソン家は、毎年家族でイースターを祝います。
色とりどりの飾りで家の中を明るく飾りつけ、イースターメニューの食事を楽しんだり
エッグハンティングのゲームをしたりして、あたたかな時間を過ごします。
3月後半には、ガーデニングフェアに足を運ぶのもこの時期の楽しみのひとつ。
今年はどんなベランダにしようかとワクワクしながら家族で出かけ、ガーデニングのアイデアを探します。
今月の北欧コースでは、そんなまだ寒い中にも、春の訪れを感じる3月のヨハンソン家の暮らしと
イースターの文化を取り入れた色どり豊かなお料理をご用意いたしました。
【お品書き】
【春の太陽を感じるポスクエッグサラダ
スモーゴストータを添えて】
今年のイースターは3月31日。3月に入ると、待ちにまったイースターの飾り付けが始まります。
色とりどりの羽飾りが木々に飾られ、カラフルなチューリップや黄色い水仙が街の至るところで見られるようになり、町全体がイースタームードに。
街は春の兆しに華やぎ、行き交う人の足取りもどこか軽やかです。
ヨハンソン家でも、鳥の巣や卵をモチーフにした、かわいいイースターのインテリアを飾って楽しみます。
そんなイースタームードを盛り上げる、ポスクエッグサラダが本日の前菜、黄身とかぼちゃを和えた、甘みのあるポスクエッグサラダと
スウェーデンの伝統的なサンドイッチケーキ、スモーゴストータをお楽しみ下さい。
【緑の春スープ グロンヴォールソッパ】
ガーデニングが大好きなヨハンソン家。ベランダにお花を植えたり、家庭菜園をしたりして、ガーデニングを楽しんでいます。
今の時期にスウェーデン各地で行われるガーデニングフェアは、ヨハンソン家の3月のお楽しみのひとつ。
会場では沢山の花の球根や苗が売られ、1年間のガーデニングプランを立てるのにぴったり。
本日のスープは、グロンヴォールソッパ(Grön vårsoppa)。直訳すると「緑の春スープ」。
冬の保存食として蓄えていたじゃがいもに、
この時期旬のネギを合わせ、春らしい綺麗な緑色に仕上げた栄養たっぷりのスープです。
ネギの旨味と風味を存分に引き出したこのスープは、ヨハンソン家の3月の定番メニュー。
皆様もぜひ、あつあつをお召し上がりください。
【ローストポークとチーズキッシュ
ガーデンサラダ仕立て】
スウェーデンのガーデニングフェアはとても規模が大きく、毎年多くの人が訪れます。
目玉はその年のゼラニウムの発表と、ガーデニングやバルコニーのアイデア展示。
ゼラニウムはスウェーデンの人にとっては春を代表する花のひとつで、この時選ばれたゼラニウムは、フェア会場で販売されたのち全国のフラワーショップに並び、多くの窓辺を飾ります。
本日のメインは、ローストポークと、チキンとチーズのキッシュパイの盛り合わせ。
どちらも前日に仕込んでおけるので、ガーデニングフェアを1日楽しんだ後の夕食にもぴったりです。
ローストポークは岩塩、粒マスタード、ソースと味を変化させながらお楽しみください。
ガーデニングフェアをイメージしたサラダを添えて、華やかなひと皿に仕上げました。
【イースターのプリンセストータと
スウェーデンワッフルの盛り合わせ】
スウェーデンを代表する定番のケーキ「Prinsesstårta(プリンセストータ)」。
ヨハンソン家では、このプリンセストータのイースターバージョンを子ども達と一緒に手作りします。
スポンジにジャムやクリームを挟んでマジパンで包み、仕上げにパステルカラーのイースターエッグチョコを添えれば完成。かわいいケーキに子ども達も大喜びです。
本日のデザートは、プリンセストータをオレンジジャムと生クリームを合わせてルオカラ風にアレンジ、スウェーデンの3/25にワッフルを食べる習慣にちなみ、スウェーデン風のハート形ワッフルも盛り合わせました。
今年も無事に長い長い冬を越し、家族みんな元気に春を迎えられたことに感謝しながらのデザートタイム。
皆様もごゆっくりとお楽しみ下さい。
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