
『 春へ静かと移ろう、ヘルシンキの食卓』
フィンランドの首都ヘルシンキの3月は、冬から春へと静かに移り変わる時期です。気温は日中でも0℃前後、朝晩は氷点下になることも多く、雪が残る日も珍しくありません。一方で日照時間は着実に伸び、夕方の空に少しずつ春の明るさが戻ってきます。
共働きが一般的で、家事・育児は夫婦で平等に分担するのが当たり前とされるフィンランド。ヘルシンキに住むマケラ家も、親子で過ごす時間が日常の中に自然に組み込まれています。小学校は午後2〜3時台に終了し、学校併設のアフタースクールケアが放課後を支えます。雪のある日は、このアフタースクールや近くの公園でそり遊びやクロスカントリースキーを楽しみ、屋外活動がそのまま日常の延長になります。仕事が早く終わった日は、親子で中央図書館・オーディに出かけて宿題をしたり、本やボードゲームに親しんだりと、静かな時間を過ごすのも定番です。
3月は大きな祝祭が少ない分、身近な音楽・文化イベントや、フィンランドの生活文化であるサウナを深く体験する「ヘルシンキ・サウナデー」など、暮らしそのものに目を向けたライフスタイルイベントを楽しみます。そしてまだまだ冷え込む朝晩の食卓には、根菜や保存のきく魚・肉を使ったスープやローストが並びます。冬の間に甘みを増した野菜を活かし、体を温めるシンプルな料理が中心です。
春を急がず、今ある自然と穏やかな生活のリズムを大切にする。そんなヘルシンキの家族の日常を再現した今月の北欧コースを、どうぞご堪能ください。
— 前菜 —
ニシンのフライ ディルポテトとブラウンバター
— スープ —
根菜の春待ちポタージュ
— メイン —
豚フィレ肉のローストのマスタードクリームソース 春キャベツ添え
— デザート —
フィンランド風オーブンパンケーキ

