新着情報

【Keitto Ruokala】今月の北欧コース~Sweden~ 2/1~2/29

まだまだ街は雪に埋もれていて、気温も0度を下回る日が続くスウェーデン。
それでもだんだんと太陽の日差しが強くなり、日照時間が長くなってくればそれは春の訪れ。
少しずつ春が感じられるとともに、人々の心には希望やワクワクする気持ちが芽生えます。
スウェーデンの暮らしの中で2月は、春を感じ始める希望の月です。

スウェーデンに住むダールマン家では、この時期どんなに寒くても、あたたかなブランケットにくるまって、
外に座ってお茶を楽しんだり、積極的に散歩をしたりと外の時間を楽しみます。
子どもたちのスポーツ休暇には、それに合わせて大人も休みを取り、スキー旅行へ。
スキー場の近くのコテージを借り、1週間ほど自炊しながらのんびりと家族団欒の時間を過ごしたり
クロスカントリー大会「ヴァーサロペット」をテレビで観戦するのがダールマン家の2月の恒例の過ごし方。
今月のルオカラでは、そんな春を心待ちにしながらも、残りの冬を
アクティブに楽しむ、ダールマン家の食卓をイメージしたお料理をお届けいたします。

【お品書き】

フライドケールととびっこのスモーブロー
春待ちサラダを添えて

小さくちぎったケールをカリカリに揚げ、両面をバーナーで焼いたライ麦パンの上にのせ、とびっこをトッピングしました。
春が来るのが待ち遠しくなるようないろどりのサラダには、家族みんなで摘んだベリーを使ったドレッシングをかけて。
夏にベリーを摘んだその森に、今度はスポーツ休暇でスキーをしに行くダールマン家。
美味しい前菜を食べながら、今年のスポーツ休暇をどう過ごすか、家族でのおしゃべりも弾みます。

菊芋とジャガイモのポタージュ

2月のスウェーデンの学校には1週間の「スポーツ休暇」があり、多くの子供たちがウインタースポーツを楽しみます。
ダールマン家ではこの休暇を利用し、スキー旅行へ行くのが毎年の恒例行事。
旅行中にママが作る定番料理が、旬の菊芋とジャガイモを使ったポタージュ。
よく炒め甘みを引き出した玉ねぎ、ジャガイモをブイヨンで柔らかく煮込み、ミキサーでポタージュ状にしました。
ポットに入れてスキー場に持っていけば、雪遊びで冷えた体を優しくあたためてくれます。
そんなダールマン家の子供たちにとって思い出のスープを、ベーコンのトッピングで食感の変化をプラスしました。

シーマンのステーキ(Sjömansbiff)

2月中旬にダーラナ地方を拠点にヴァーサロッペット(Wasaloppet)という盛大なクロスカントリー大会が開かれ、世界中から多くの参加者が集まります。
このヴァーサロペットをテレビ観戦するのが、ダールマン家の毎年のお楽しみ。
観戦の日の夕食には、牛肉とジャガイモ、玉ねぎを黒ビールで煮込んで作る、シーマンのステーキを。
100年以上も前から作られている、スウェーデンの伝統的な冬の家庭料理で、日本でいう肉じゃがのような存在です。
大鍋で作ってそのまま食卓にドンと出せば、あたたかいまま長く楽しめるので、観戦を楽しみながらいただくのにもってこいのメニュー。
皆様もぜひ、熱々をお召し上がりください。

クラッドカーカとセムラのデザート

スウェーデンでは2月14日のバレンタインを「皆のハートの日(アッラ・ヤッタンス・ダーグ Alla hjärtans dag)」と呼び、男女関係なく皆が大切な人に愛を伝えたり、贈り物を贈り合ったりします。
街はハート形やピンクモチーフのもので溢れ、いつもより特別な、あたたかな空気になります。
そんな「皆のハートの日」にちなんだケーキ・クラッドカーカが本日のデザート。
ダールマン家でも、この時期手づくりするスウェーデンで代表的なチョコレートケーキです。
この時期に外せない、春を告げるお菓子「セムラ」からインスピレーションを受けた、オリジナルのグラスデザートと共にお召し上がりください。