木々の葉っぱが生い茂り、キラキラと光る湖や海の水と澄みきった空の青さが美しいスウェーデンの8月。
特に8月の後半くらいからはスウェーデンの国花
「Campanula rotundifolia(カンパニュラ・ロトゥンディフォリア)」
という青紫色の鐘形の花が咲き始めるころ。8月は、スウェーデン国旗のブルーにも表現されているように
青々とした湖と青空、そしてこの青紫の国花が咲く、
まさにスウェーデンを象徴するような「青」が美しい季節です。
そんな8月のスウェーデンの暮らし、今回現地のエピソードを届けてくれたのは、
スウェーデンの方と結婚し、向こうへ移住した元ノースオブジェクトのスタッフです。
そのスウェーデン人の夫のおばあさま、アリーネおばあちゃんの夏の暮らしぶりを教えてくれました。
スウェーデンの郊外に住み、季節を楽しみながら、毎日を元気にていねいに暮らしているアリーネおばあちゃん。
アリーネおばあちゃんがこの時期に好んで作る料理や、家に遊びに来た親戚にふるまう、
愛にあふれた料理の数々をもとに、今回のコースを仕立てました。
みなさまもぜひ、アリーネおばあちゃんのお家に遊びに来た気分でお楽しみください。
【お品書き】
アリーネおばあちゃんの朝ごはん
いろいろ具材のサラダと小さなパン
【Story】
アリーネおばあちゃんは朝ごはんを食べながら、今日することを考えます。雨の日は「ベーキングデイ」。朝ごはん用のパンやフィーカのお菓子を仕込む日。
晴れの日は、町に出かけてインテリアショップやお花屋さんを巡る日。気に入ったインテリアを見つけて取り入れたり、壁におしゃれな飾り棚をDIYしたり、
季節のお花を活けたりして、毎日の暮らしを楽しんでいます。そんなおばあちゃんの大切な朝をいろどる朝ごはんは、パンに色々なおかずをのせたスモーブローが定番です。
【Menu】
アリーネさんの、定番の朝食を前菜としてアレンジしました。オクラ、きゅうり、トマト、パプリカなどの夏野菜に、ニシンやエビ、ローストビーフを合わせたサラダをお召し上がりください。また、お好みでスモーブローにアレンジしてもお楽しみいただけます。
夏野菜たっぷりミネストローネ
【Story】
8月の夏休みに、孫たち家族が来るのを楽しみにしているアリーネおばあちゃん。食事とフィーカには何を振舞おうかと、毎回の献立を事前に考え、冷蔵庫がいっぱいになるほど買い出しに行きます。そして大切な家族や友人が来た時にはテーブルコーディネートを食事のたびに変えてリフレッシュ。1回1回の食事を丁寧に大切にしたい、ゲストに喜んでもらいたいという気持ちが伝わります。
【Menu】
孫たち家族が来た時に、アリーネさんが定番で作るミネストローネが本日のスープです。
パプリカ、かぼちゃ、タマネギ、人参、ひよこ豆に、夏にぴったりの清涼感あるセロリを加えました。
ガーリックバターバゲットと合わせてお楽しみください。
豚肉とベーコンときのこのクリーム煮
リンゴンベリー添え
【Story】
孫たちが来たら、必ずボードゲームをするアリーナおばあちゃん。孫たちが小さい時から一緒にやってきたゲームの勝敗と日付を記録したノートをずっと保管していて、家族の思い出帳のようになっています。
初めてゲームをする人に、おばあちゃんは沢山ルールやアドバイスをくれますが、いつも最終的には「あなたがしたいようにしなさい」とスウェーデンらしい「個人の尊重」が垣間見れるのだそうです。
【Menu】
みんなが集まった夜にアリーネさんが作る煮込み料理が本日のメインです。
豚フィレとベーコン、マッシュルームをクリームで煮込み、アリーネさんの隠し味、醤油を少し。甘酸っぱいリンゴンベリーのジャムと合わせてご賞味ください。
ベリーと季節のフルーツの収穫ケーキ
ホットチョコをかけて
【Story】
この時期の旬の果物は何と言ってもベリー類。森に自生するブルーベリーを自由に摘んで楽しむことが出来ます。若いころは8月になると近くの森へベリー狩りに出かけ、いくつものカゴがいっぱいになるほど摘んでいたそうです。この時期アリーネおばあちゃんの家に遊びに行くと、必ずふるまってくれるのが、ベリーやバナナ、ドライメレンゲをアイスに乗せて、最後に温かい濃厚なチョコレートソースをかけたデザート。親戚みんなが大好きなデザートなのだそうです。
【Menu】
アリーネさん特製デザートをKeitto Ruokala風にアレンジしました。ココアスポンジにオレンジムースを重ねたベースをカゴに見立て、ベリーやシャインマスカットなどがカゴからこぼれ落ちる様子をケーキにして表現しました。ホットチョコをかけてお召し上がりください。