

1999年、ノースオブジェクトは子育て中のママたちをターゲットとしたアパレルメーカーとして歩み出しました。当時の子育て中のママたちが置かれていた環境は今とは違った厳しさがあり、ベビーカーに子どもを乗せて買い物に行っても通路は狭く、小さな子どもを連れて行けるカフェやレストランはほんのわずか。もちろん、今のママたちのようにお洒落を楽しんだり、自分のためにお金を使うといった風潮でもありませんでした。
「なぜ、ママたちは子育てという大切な時を、こんな肩身の狭い思いで過ごさなければならないのだろう」
私たちのものづくりへのこだわりはここからはじまりました。


当時、ママたちのファッションは動きやすく汚れても気にならないもので、微妙に変わったサイズ感にこだわれるものはほとんどありませんでした。
「慌ただしい日常だからこそ、身にまとうことで心地良さを感じ、その服を着ることで暮らしの中に豊かさを感じるお手伝いが少しでも出来れば…」
そんな思いから、忙しい日々を過ごしても着心地がよく、汚れて洗っても丈夫でアイロンをかける手間もいらない。それでいてディテールや素材、子育て中のママのサイズ感にもノースオブジェクトらしい細かなこだわりを加え、何より躊躇せずに購入できるお手頃感を大切に、買う時にも買った後にも「なるほど」が詰まった服作りを追求し、これまでにコンセプトの異なった3つのブランドを立ち上げてきました。


現在、ノースオブジェクトは3つのアパレルブランドから直営のアパレル雑貨店、そしてこれらの世界観を反映したベーカリー、カフェ、レストランへと発展しました。その中で共通するキーワードは「手に届く豊かな暮らし」であり、私たちの考える豊かな暮らしとは「日常を楽しく過ごすためのちょっとした工夫とアイデア」だと考えています。
その、ちょっとした工夫とアイデアは北欧の暮らしの中に垣間見ることができます。北欧の人々は家で過ごす時間は長く、より快適に家で過ごすためのさまざまな工夫があります。例えば、少しでも明るい日差しを取り入れるための大きな窓、長い時間使っても飽きのこない快適なインテリア、部屋に彩りを与える色鮮やかなファブリック、キャンドルを灯しながら囲む家族との温かな食事。そして、短い夏を迎えればサマーハウスで家族との時間を過ごします。摘みたての果実を携え散歩やピクニックに出かけ、太陽と自然の恵みをたっぷり愛おしむ…
お金をかけることではなく、四季の移り変わりの中で日常にあるものに少し手間をかけ、工夫することで毎日を彩る生活。それこそがノースオブジェクトが実現したい暮らしかたなのです。


日々の暮らしの中にはさまざまな『家族の幸せ時間』が存在します。例えば、クリスマスを控えた11月。子どもたちは眠りにつき、家事を終えたママがお気に入りのカフェオレボールに手作りのジンジャーミルクティを注いでホッと一息をつく特別な時間。
「今年のクリスマスはどう過ごそうかな」
「ツリーのオーナメントは子どもたちと手作りしてみようかな」…
これから迎える家族との特別な時間をどう過ごそうか、ママたちがゆったりと想い巡らせる時間も私たちが大切にする『家族の幸せ時間』のひとつです。
そして、子どもたちと一緒にオーナメントを手作りする時間やツリーに飾り付けをする時間、クリスマスのテーマに合わせた服を選び、料理を囲みながら家族で会話や笑顔を交わす時間… そんなすべての時こそがノースオブジェクトの考える『家族の幸せ時間』です。


手に届く豊かな暮らしをテーマに「衣」「食」へと発展したノースオブジェクトが、かねてから持ち続けてきた想いが「住」でした。子どもの誕生をきっかけに戸建て購入を検討するファミリーは多く、今後ノースオブジェクトは将来の家族のライフスタイルを見据えながら「住」としてのハードとともに、「暮らし方」というソフトもあわせて提案する新たな分野にチャレンジします。
例えば、約35坪ほどの家の中に庭をつくり、家族でお家ピクニックや水遊びを楽しんだり、野菜やハーブ作りをしたり、周りを気にすることなく子どもが夢中になって遊ぶことができる場所を作ることもそのひとつ。それは、屋外で使える自由なスペースがあるだけで、子どもたちと過ごす時間の豊かさに幅が生まれるからです。

また、アパレルで季節ごとに設定したテーマは、ママたちやファミリーが過ごす暮らしぶりとして「住」の世界にも反映され、星空を楽しむ夏であれば、手作りした望遠鏡での天体観測や、リビングに飾り付けた手作りプラネタリウムを楽しんだり、秋には子どもたちと庭で育てたハーブを使ったクッキーで実りの季節を愛おしんだり…
これまでノースオブジェクトが提案した季節の行事や歳時記を楽しむ「ファミリーの幸せ時間」が、家の中での過ごし方や暮らしぶりへと展開します。10年後、20年後の子どもの成長を見据えた「住」の中でも、家族の暮らしをいつも考えてきたノースオブジェクトだからこそできる提案です。


創業以来、ノースオブジェクトにかかわっていただいた子育て世代のママたちやファミリーに何か恩返しができないかと考えスタートした「子育てママ応援プロジェクト」。これまで私たちが大切に育ててきた『手に届く豊かな暮らし』が集結した街づくりとして検討を重ねてきました。そして、ノースオブジェクトは大阪府大東市で取り組む次世代につながる住宅地域の再生を図る「北条まちづくりプロジェクト」に参画。2021年3月に、「Keitto~憩い、つながり、高まる 普段暮らしのエンターテイメントパーク~」をオープンしました。
ここでは、直営ライフスタイルショップのほか、ベーカリーやレストラン、ワークショップ・イベント体験スペース、焼き菓子・布もの・紙もの工房などが集まり、子育て世代のママたちが豊かな暮らしかたを体験できるショールーム・ヴィレッジとして役割を果たしていきます。
子育てママ、子育てファミリーの心豊かな暮らしのために
わたしたちノースオブジェクトは、子育て世代のファミリー、とりわけ子育てママに豊かな暮らしを実感してもらいたいと考えています。
そして、このような方々に役立つことで、わたしたち自身も心豊かになります。
ノースオブジェクトが考える豊かな暮らし、それは「あまりお金をかけず、日常あるものに少し手間をかけて、日々を楽しむ工夫をするといった自分らしい暮らし方」です。だから、わたしたちが提供する商品やサービスは「買った時も買った後も、なるほどがいっぱい詰まったリーズナブルなもの」でなければなりません。
そして、衣食住にわたりブランドの世界観を通して、豊かな暮らしの実現に役立つことをいつも考えています。
手に届く豊かな暮らしを実現する

シンボルマークは、星たちが線で結ばれて星座になり『north object』の頭文字である『N』を描くデザイン。
DIY、ワークショップ、蚤の市、マルシェなど…(点=星)。
それらは日常(=線)のとけこむことで、豊かな暮らしにつながります。
north objectを訳すとnorth=北、object=物・物体・対象・目的・目標。
子育て世代のお母さんにとって、いつの時代も変わらず輝き続ける星座(目標=ノースオブジェクトの想う豊かな暮らし)でありたい。
星の大きさが違うのは、人に個性があるように、自分らしい暮らしも様々であること。また、『衣・食・住・暮』も表しています。
お金をかけず、四季の移り変わりの中で日常にあるものに少し手間をかけ、工夫することで毎日を彩る生活。north objectの想う豊かな暮らしは昔から日本にあった暮らしであり、北欧の人々の暮らしにも似ています。
カラーリングは紺や水色といった『ブルー』を基調にしています。
紺は昔、日本伝統の藍染を繰り返し手間をかけて作られた色。
そして水色は、北欧の国旗に使用されている色であり、澄んだ空や湖などの自然といった意味合いがあります。日本と北欧の要素を持つ『ブルー』はnorth objectの想いを伝えるための大切な色なのです。
大阪府大東市北条3丁目8-1
TEL:072-300-2673 FAX:072-803-8133
上海事務所
上海森之暮貿易有限公司(上海市)
東京都港区南青山6-13-25 南青山T.MビルB1F
TEL:03-5468-6557 FAX:03-5468-6558